トイレのメッセージとバフェット氏からのメッセージ(下)

2012.05.16 00:40  世間一般

 前回は“トイレのメッセージ”のイノベーションについて長々論じて、トイレ使用者が上場企業の役員さんから見た株主さん同様にメンドクサイ人々であることを説明した。で、“トイレのメッセージ”のイノベーションのことを知ると、意外にも株主総会における株主さんとの接し方のヒントが隠されていることに気付く。上場企業の役員さんたちにきっと役立つに違いない。かの有名なウォーレン・バフェット氏は、このメンドクサイ株主さんたちに対して見事に対応しているらしい。で、その手法は、前回述べた“トイレのメッセージ”におけるイノベーションと同じ手法なのだ…という、誰もアホらしくて指摘しなかった話が今回のテーマ。


 まず株主さんのメンドクサイ点をもう一度おさらいしておこう。最も基本的なところ。株主さんはヒトだ。基本的すぎる?いえいえ、もちろん法人だって株主になれるのでヒトと限らないことくらいは筆者も知っている。が、法人株主さんも結局は、その組織内の誰かの意向を主張してくるという意味で背後に動物としてのヒトを想定することができる。株主総会に実際に参加する場合には、誰かヒトを送り込んでくるしね。で、ヒトなので当然、感情があって、プライドもあるし、自分なりの意見だって場合によってはお持ちだ。ただ、前回も書いたように上場会社の株主さんが総会で発言されるときに厄介なのは、その会社の日々の経営に疎いだけではなく、企業によって行われる経済活動全般に関して素人さんである場合が多いこと。機関投資家もその会社の日々の経営に疎い点では個人投資家と大差無い。ただ、個人投資家さんの方が、無邪気に好き勝手な意見を述べてくるところが悩ましくもあり、オモシロくもある(笑)。


 例えば、オリエンタルランド(ご存じかと思うが東京ディズニーリゾートの運営母体である上場企業)の株主総会で、『新しい魅力的なアトラクションとして、ワシはキティちゃんもアリだと考えておる。あのレディー・ガガもキティちゃんのファンだと孫娘から聞いて、ますます自信を深めた。そのあたりの経営陣の考えをお聞かせ頂きたい。』などというアドバイスを頂いちゃった場合(もちろん、このセリフは筆者の創作です)、壇上から『キティちゃんはナシです!』とはっきり言いづらい。オリエンタルランドの経営陣が直観的に『キティちゃんはあり得ない』と感じるのに反して、無理してやれば不可能では無いところも厄介だ。でも、サンリオにロイヤリティを支払ってまでやるわけが無い。これは純粋にビジネス上の意思決定。経営陣が判断することなのだ。


 個人株主さんにはそのようなビジネス上の常識が通用しないことが多いところも悩ましい。『取締役は株主の委任を受けている』という会社法のエッセンスの部分を、単純な上下関係だと理解してモノを言ってくる場合、無碍に扱えば怒り出したりするしね。ホントよ(笑)。


 上場会社の役員さんたちの本音として、こういった個人株主さんたちに株主総会で好き勝手に振る舞われるのはあまり歓迎できないのだ。でも、大半の上場会社の役員さんたちは、有効な“トイレのメッセージ”を研究した方に比べてみれば、株主さんたちの行動に働きかけるよう試行錯誤した形跡が全然見られない。そりゃ、怠惰ってもんでしょう。“トイレ使用者”に“オシッコを辺りに飛び散らないようにさせよう”とする努力同様、“株主さん”たちの振る舞いにだって何らかの影響を与えることが可能なハズだ。ちょっと考えてみよう。


 まず“オシッコが辺りに飛び散らないように”よりも多少複雑なことを株主さんたちにお願いしたいので、前回に述べた(B)タイプのメッセージはちょっと使えそうにない。株主さん一人一人に、誰にでもできる簡単なアクションをしていただきたいわけでは無いからだ。(A)タイプのメッセージはかなり有望だ。実はこれをものすごく上手に行っているのがウォーレン・バフェット氏。前回ご紹介した(A)タイプのメッセージを株主さんに発することで場違いな質問や独りよがりな発言に事前に釘を刺している。バークシャーハサウェイの株主さん宛に送付したバフェット氏の手紙から、株主さんたちを“期待”で操る秀逸なメッセージを書き抜いてみよう。さすが、バフェット氏だ。



 毎年開かれる年次株主総会の多くは、株主にも経営者にとっても時間の無駄にすぎないものです。企業の本質にかかわるような事柄を開示したくないと考える経営者にとっては、それは当然の思いでしょう。総会が非生産的なものとなる原因は、多くの場合、企業の問題よりも自分が壇上で話すことにばかり気を取られるような出席株主にあります。ビジネスに関する討議をすべき場が、素人芝居、恨みのはけ口、あるいは議論を擁護するための場と化してしまっているのです(これはどうにもならない現実です。人は株価を支払った見返りとして、話を聞かざるを得ない立場の観客に対して、いかに世界を動かすかについて得々と語るものなのです)。こうした状況の下、自分自身にしか関心を持たない株主の常軌を逸した言動によって、企業に関心を持つ人々の出席率は下がり、総会の質は年々、低下の一途をたどっているのです。


 しかし、バークシャーの株主総会は違います。出席株主数は年々増加していますし、つまらない質問や自己中心的な批判などはいまだ経験したことがありません。出される質問は、ビジネスに関する多岐にわたる思慮深いものばかりです。年次株主総会とはこのような人々のための場ですから、チャーリーも私もどれほどの時間がかかろうと、株主の質問に答えることをうれしく思っています。(『バフェットからの手紙』 ローレンス・A・カニンガム著、増沢浩一監訳、パンローリング より一部抜粋)




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 これは筆者の真面目な提案だ。今年6月の株主総会の招集通知に、自社の株主さんたちがいかに理知的で、経営陣に対するサポートを惜しまない素敵な方々で、いかに自社の株主総会がこれまで有意義に運営されてきたかを涙を流しながら感謝するような社長からの熱いメッセージを掲載すると良いだろう。同時にいかに他の会社の株主総会では、間抜けな株主が訳知り顔で自説を他の参加者たちにとうとうと述べるか、知りもしない事業分野に関してトンチンカンな提案をしてくるかを例を挙げてこきおろそう。そして締めくくりに、自社の株主総会がそのような間抜けな集まりにならないことに繰り返し感謝の言葉を述べておこう。とても目立つように、どの株主さんも必ず最後まで読めるような易しい文体、大きな文字で社長からのメッセージを掲載するのが望ましい。


 って、舞台裏を明かしちゃうと『馬鹿にするな!』と怒られてしまいそうだが、ウォーレン・バフェット氏はこれを実行しているのだ。かなり効くと思う。社長から株主様宛へのメッセージにも、“トイレのメッセージ”くらいのイノベーションを期待したいものだ。どこかの上場会社さん、やってみませんかね?

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トイレのメッセージとバフェット氏からのメッセージ(上)

2012.05.10 00:55  世間一般


 (A) いつもキレイにご使用いただきありがとうございます


 店舗等のお客様用お手洗いに、このようなメッセージが掲げてあるのを目にすることがある。『ああ、そうだね。こういうメッセージ見かけるねぇ。』なんて方も結構多くいらっしゃるんじゃないかな。あと、筆者の自宅の最寄り駅の男性用お手洗いには


 (B) もう一歩前へお進みください


 というメッセージが掲げてある。このメッセージ、他の場所でも見かけた覚えがある。JR東日本の駅の男性用お手洗いならどこにでも掲げられているのかもしれない。こちらのメッセージも男性の方なら、見覚えがあるって方、多いんじゃないかな。

 ところで、(A)のメッセージが掲げてあるお手洗いは日頃キレイに使われており、(B)のメッセージが掲げてあるお手洗いは便器からオシッコが飛び散っていたりして汚い…などといった差があるのかしらと思いきや、皆さん誰でもご存じのとおり、元々の使われ方に大差があったわけでは無い。どちらのメッセージを掲げていても、早い話が“このお手洗いはマナーを守ってキレイに使って下さいね!お願いしますよ!”という施設管理者側の切なるお願いなのだ。


 で、筆者の勝手な想像なのだが、どちらのメッセージも昔ながらの凡庸なメッセージから改良されたバージョンなのだと思う。昔ながらのメッセージは、少々古い施設などで今でも見かけることがあるがこんな感じ。


 (C) お手洗いはキレイにお使いください



 どこが改良されているのかおわかりだろうか?(A)はトイレの使用者に感謝している風なメッセージになっているが、トイレ使用者が今から行う行動に“期待”しています…というメッセージになっているところがポイント。人間、“期待”されていると感じるとそうそう気を抜くことはできないものだ。(B)も有効なアプローチだろう。トイレ使用者が誰であっても、簡単にすぐ出来るアクションを具体的に指示している。(A)のメッセージも(B)のメッセージも(C)よりはだいぶ有効だろうと思われる。実際、(C)は『(一般論として)お手洗いをキレイに使うのは常識だよ!キミ!知っているかね?よろしくね!』という風に聞こえる。そのためトイレ使用者がこれを読んでも『なになに…“お手洗いはキレイにお使いください”。ふん、そんなこと言われなくても知っているよ!一般常識じゃないか。。。あっ!やべ〜!よそ見してたらオシッコが便器からそれちゃったじゃないか!』的な感じになってしまうのだ(笑)。これじゃ、意味が無いよね。



 (D) このお手洗いはキレイにお使いください



 とすれば、一般論の話じゃないよ!と釘を刺すことができるが、言外に『他のお手洗いのことは知りません。ここだけはキレイに使って下さい!』みたいな施設管理者側の自己中心的な意図が漂ってきてしまうし、トイレ使用者にしてみれば『なぜ、オレが他のお手洗いを汚く使っていることを知ってるのだ?っていうか、そんな風に決めつけるなよ!?お前にオレの何が分かるって言うんだ!』的な反感を招いてしまうだろう。


 (E) このお手洗いもキレイにお使いください



 はどうだろう?助詞に“は”ではなく“も”を持ってくることにより、『なぜ、オレが他のお手洗いを汚く使っていることを知ってるのだ?っていうか、そんな風に決めつけるなよ!?お前にオレの何が分かるって言うんだ!』的な反感は招かない。が、逆に“あなたが他のお手洗いをキレイに使っているってこと有名よ。もちろんアタシも知ってるわ。うふふっ。”的なモノ言いなので、『そう思ってるなら、“キレイにお使い下さい”などとお願いしないだろ!?ホントはオレを疑っているんだな!そうだろっ?』的な反感を招いてしまう。トイレ使用者って、意外にメンドクサイ(笑)。

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                                       By Ron Knox 2001

 『いつになったらウォーレン・バフェット氏が登場するんだ?って言うか、この話の流れでどうやったらバフェット氏にご登場願えるんだよ!?』って声が聞こえてきたので、慌ててウォーレン・バフェット氏方面へ話を持っていくことにする。


 上場会社の役員さんなら心当たりあると思うが(上場会社の役員さんがこのブログ読んでるなんて思ってないけど:笑)、株主総会に参加される株主の皆さまに対してどのように接したら良いのか?は、結構悩ましい問題だ。部分的とは言え、会社の所有者である方々なのだから丁重に扱うべきなのは言うまでも無いが、いかんせん、その会社の日々の経営に疎いだけではなく、企業によって行われる経済活動全般に関して素人さんだったりするので、その発言を真摯に受け止めることはできても、素直にそのアドバイスに従うべきか否かと言えば難しい。そして『私の発言を真摯に受け止めているようだが、そのアドバイスに従うつもりが全く無さそう』な態度ほど人を怒らせるものは無いので、総会で発言される個人株主さんと上場企業の役員さんの関係って微妙なものになりがちなのだ。下手すると険悪な空気が流れることすらある。ね?株主さんも上述のトイレ使用者と同じくらいかそれ以上にメンドクサイのだ。


 で、皆さん、知っていただろうか?この上場会社の役員さんに特有な悩みを、かの有名なウォーレン・バフェット氏は(A)タイプのメッセージを駆使することで解決している。ホントです(笑)。じゃ、次回、そのあたりの話をしようと思う。

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“幕末の英雄で言ったら誰タイプ?”という話題で若者を困らせる人

2012.05.07 00:04  歴史ネタ?

 筆者はいわゆる“ポピュラーな”歴史関係の書籍をあまり読まない。少なくともこれまでの人生ではそうだった。良く耳にするところによると“歴史関係の本(“時代モノ”と表現するのが適切なのかもしれない)”は、中高年男性の得意分野らしい。たしかにオッサンは“幕末の英雄で言ったら誰タイプ”とか“戦国武将で言うと誰タイプ”みたいな話が大好きなようだし、“邪馬台国は?”と話を振れば“畿内説派”なのか“北九州説派”なのか得意満面に話してくれる人が多いような気もする(笑)。


 (自分だってそのカテゴリーに入るクセに)こういった中高年男性につい苦笑してしまうのは、“幕末の英雄で言ったら誰タイプ”とか“戦国武将で言うと誰タイプ”みたいな話を仕事が関係する会話の場に持ち込むところだ。最近は減ったようだが、壮年の会社経営者なんかにこのタイプが多いような気がする。で、筆者は壮年の会社経営者を指さして『あ〜いう人にはなりたくないっ!』などといった強い拒否反応があるわけでも無い。だから『そろそろ歴史関係の本に手を出してみるか…』と思い立ったというわけだ。若者を苦笑させる“技”を習得すべき年齢に差し掛かってきたからだ。


 ちなみに筆者がここで述べている“歴史大好き中高年”は、判で押したように皆、日本史オンリーな方々ばかりである。いや、正確に言えば“三国志”と“水滸伝”だけはレパートリーとして扱ってくれるようだが『あいつはローマ時代の政治家で言ったら“キケロ”タイプだな!』なんてセリフはまず耳にしないし、『大阪に転勤になった西野はモンゴル帝国の将軍で言ったら“バトゥ”タイプだな。頭は切れるが残忍だよ。』なんてセリフも出てこない(笑)。


 で、どうでもいい話がダラダラ続いて申し訳無いのだが、なぜ『そろそろ歴史関係の本に手を出してみるか…』などと思い立ったのかと言えば、ま、上述のように単純に“中年だから”…かもしれないが、ホントは学生時代の友人H谷くんのことをたまたま思い出したからだ。H谷くんは、以前こちらでお話したN桐くん同様、筆者の大学時代の語学のクラスの同級生だったのだが、かなり不思議な嗜好の持ち主だった。当時20歳そこそこの若輩者だったクセにとにかく嗜好がジジ臭い。お酒を飲んでは“幕末の英雄で言ったら誰タイプ”とか“戦国武将で言うと誰タイプ”みたいな話をするのが大好きだった。いまどき40歳代でもしないよ、そんな話(笑)。筆者は大学受験の選択科目が世界史だったため、日本史の知識など中学生レベル。H谷くんに『クラスのN島は“楠木正成”タイプだと思う。』とか呟かれても、“楠木正成”がどんなタイプだったのか分からない。そのうち『俺のカノジョは、“三国志”の英雄で言ったら…』とか言い出したので、その先の話を聞くのをお断りしたこともある。『お髭モジャモジャかよ!!』と心の中でツッコんだのは言うまでも無い。


 まあ、そんなことを思い出し『俺も歴史に詳しかったら、H谷くんの話を楽しく聞けただろうなぁ』と、少々もったいないことをしてしまったような気分に襲われたというわけだ。『あのときは、あまりにもアホらしくて、話を遮って聞くのを止めてしまったが、H谷のカノジョは“三国志”の英雄で言ったら誰タイプだったのだろうか?』も気になる。ま、今さらH谷くんに『お前の大学時代のカノジョって“三国志”の英雄で言ったら誰タイプなの?』などと尋ねたら『お前の嫁こそ“南総里見八犬伝”で言ったら誰タイプなんだよ?』とキレ気味に切り返されるだろう。

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 ということで(?)、意を決して今後は“歴史関係の書籍”に手を出してみようと思う。1冊や2冊で済ますつもりは無く、網羅的に全ての時代に対応可能なように読んでみようじゃないかと思い立ったわけだ。『あいつは“壬申の乱”で言ったら“大伴友国”タイプ。“太平洋戦争中の大日本帝国軍”で言ったら“栗林忠道”タイプだな。』くらい何気なく呟けるようになりたいものだ。ちなみに今のセリフは書いた本人も何を言ってるのかさっぱり分からない(笑)。“大伴友国”も“栗林忠道”も、どんな人なのか知らないのだ(笑)。


 さて、本人の目標が『あいつは“壬申の乱”で言ったら“大伴友国”タイプ。“太平洋戦争中の大日本帝国軍”で言ったら“栗林忠道”だな。』なんて呟けるようになることなので、山川出版の日本史用語集を買ってきて丸暗記するような受験対策的な方法は採用できない。そのような学び方では“大伴友国”の人物像に迫れないからだ。特定のトピックを深堀りした書籍をあらゆる時代に関して絨毯爆撃的に読むしか方法はなかろう。ただし、フィクションである“歴史小説”までカバーしようとすると“鬼平犯科帳”(文庫版で20冊以上ある)とか“坂の上の雲”(文庫本で8冊)とかまで含まれてしまい、他のジャンルの書籍まで手が回らなくなること間違いなしだ。急激に日々の暮らしが老けこんだ感じになってしまうだろう。“南総里見八犬伝”や“源氏物語”も含めて“小説(フィクション)”には手を出さないことにする。史実を探究するような類の書籍に限るということだ。


 。。。なんて、個人的な決意をダラダラと聞かされても、みなさんも苦笑するしかないだろうけどね。今後ブログ記事に歴史ネタが登場したらクスクス笑ってやって下さい(笑)。

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自然が豊かな田舎で、若い男女にタダ働きしてもらおう?(下)

2012.05.02 06:55  ビジネスネタ

 福島県只見町のような自然が溢れる田舎へ都会の家族連れを招く企画“グリーンライフ”への参加をきっかけに、現地でイベントのサポートを担当するボランティアを無償、もしくは格安で集める方法を筆者が勝手に考えてみたという話。前回は“グリーンライフ”の説明と、筆者の思いつきを言い放ったところでまでで終わってしまったので、今回は“ボランティアなのか、“ラブワゴン”もどきの企画なのかを意図的に曖昧にすることで年頃の男女をかき集めて、田舎でスタッフとしてこき使ってしまおうという邪悪な思いつきに現実味があるかどうかを検討してみることにする。

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 まず、労務関連の法規制的にどうなのか?といった細かい話よりも先に、この思いつき、スジがいいのか悪いのか、ちゃんと考えてみることが大切だ。


 まず、こういったボランティア活動は男女の出会いの場として、婚活パーティーなんかよりははるかに実用的だとは言えるだろう。どのような面で実用的なのかと言えば、女性の目から見て、その男性に主体性があり、頼れるパーソナリティなのかといった方面で、ちゃんとした“お仕事のシチュエーション”で当人を観察できる点で優れているのは間違いない。キャンプファイヤー用の木材などをヘトヘトになるほど運ばせるのも良い(笑)。仲間内でどのようなポジションを占めるパーソナリティなのか、要領いい方なのかそうじゃないのか等すぐに判別できる。リーダーの素養などは、その時だけの演技で誤魔化せるものでも無い。区切られた短い時間の連続で、マシンガンのようにしゃべる男どもを品定めするなんてやり方よりはよっぽど好ましい。また、(建前上)お客さんである多くのご家族連れ、特にその中の子どもたちにスタッフとしてどのように接するかを眺めていれば、子ども好きなのかそうじゃないのか、子どもを楽しませることができる人なのかそうじゃないのかすぐに分かる。自分よりも(おそらく)年長者であるお父さんやお母さん方とどのように接するかを眺めていても、社会の中でどのように人と接することができる人なのかがおおよそ分かる。“年頃の異性の前でのみハイテンションな人”ではすぐにボロが出てしまうだろう。“お母さんの前でのみハイテンションな男性”とか、“お父さんの前のみでハイテンションな女性(いないと思う)”なら、それはそれで重要な判断ポイントだし(笑)。


 『年収や勤務先、預貯金に関する情報が得られないじゃない!?』なんて、とんでもないこと考えている女子はいないでしょうね?そういう話は、仲良くなった後、ご家族連れのキャンプファイヤーの近くで、大はしゃぎしている小学生たちでも一緒に眺めながら、自分でさりげなく尋ねてみて下さい。『ねぇ、コウスケ。よかったらでいいから教えて欲しいんだけど、コウスケって、年収と預貯金、いくらくらいなの?』とか。『あっ、オレ、花火の消火用の水、バケツにくんで用意しなきゃ!』って、その場から立ち去ってしまうだろう(笑)。


 じゃ、もうちょっと基本的なとこ。『そんな話なら、会社休んで会津若松まで行かなくたってなんとかなるよ!例えば、近隣の海岸のゴミ拾いのボランティアにでも参加すれば十分じゃないか!』だって?なるほど。あなたはそういったボランティア活動に参加したこと無いね?通常のボランティア活動は(当たり前だけど)男女の出会いの場であることなんか前面に掲げていない。ああいうちゃんとした(?)ボランティア活動には、組織の主みたいな方がいらして、若い男女がいい雰囲気で語り合ったりなんかしてたら、すかさず次の業務を言いつけて邪魔するよ(笑)。海岸のゴミ拾いだと、色黒で元サーファーみたいなヒゲのオジサンがTシャツを肩まで捲りあげて『コウスケは、前の地点に戻って不燃ゴミを分別しとけよ!ミホはこっちで吸殻まとめたビニール袋集めておいて!早くね!』とか。


 あと、よほどの幸運に恵まれるか、特殊な領域のボランティア活動でもないかぎり、“射程圏内異性比率”が低くすぎて効率が悪いハズだ。少なくともありきたりな地域ボランティア活動のような善行は、意外に(失礼ながら)中年以上の男女の趣味の領域だったりするものだ。筆者の感覚だと、参加者に占める妙齢の男女の含有比率が、富士登山のために五合目付近に集っている男女100名を無作為抽出したときと同程度といった印象だ。結構、平均年齢が高い。えっ?富士登山したことない?経験者に尋ねてみて下さい。たまに見かける“山ガール”がホントに“ガール”なこと、まず無いよ(笑)。


 最後に、筆者もちょっと分からないのだが、労働法規関連で確認しておかなくてはならない点がいくつかありそうだ。アルバイトでもなく、通常のボランティア活動でもなく、一体、これは何なの?賃金支払わずに労働させていいの?という問題だ。う〜ん、まあ、今、本当に始めるわけじゃないから、これはいいか。。。あとはその人手を当てこんで“グリーンライフ”みたいな企画を作ればOKか。。。儲からなさそうだね(笑)。これ以上考えるのはやめよう。

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自然が豊かな田舎で、若い男女にタダ働きしてもらおう?(上)

2012.04.25 02:10  ビジネスネタ

 日本生活協同組合連合会旅行部“コープトラベル”さんが企画・アレンジを行っている“グリーンライフ”という国内旅行&自然体験ツアーがある。実は筆者も家族で4年前の夏と3年前の夏と、都合2度ほど参加したことがある。国内旅行と侮るなかれ。こちら、いろんな意味でメチャメチャ楽しいのだ。特にお子さんが小学校低学年のご家族には超おススメ。この“グリーンライフ”には立派なホームページもあるので興味がある方はこちらをご覧いただきたい。


 お気づきのようにホームページ内の案内には、



 グリーンライフは「体験と交流の旅」。山あいや海辺の町で地元の人たちと一緒に、都会生活ではできない体験を楽しみながら、地域の自然や生活、食、文化などを「楽習」して交流を深めていくことをめざしています。さまざまな地域とバラエティに富む体験メニューの中から、お好きな内容を選んで思いっきり楽しんでください。



とある。『ふん、国内旅行?みみっちいわね。うちは年2回海外旅行と決まってるのよ。』なんて、まるっきり関心が持てない方はすぐにブラウザーを閉じて、ロイヤルミルクティーでも飲んでて下さい。そうじゃない方は、梅こぶ茶でも飲みながら読み続けていただきたい。でも、この話、こんな書き始めだが、またまた“婚活(ビジネス)ネタ”です。『またかよ!?さっき“お子さんが小学校低学年のご家族には超おススメ”なんて話してただろ?ファミリー層向けの話題なのか、婚活世代向けの話題なのか、さっぱり分からないよ!!』とか『こっちが油断するとスグ“婚活ネタ”ね!どんだけそのネタ好きなのよ!?』などといった声や、梅こぶ茶を吹き出す音が聞こえてきたが勝手にやります。


 筆者が家族で参加したのは、福島県只見町のシブい(?)旅館に2泊する夏のプラン。初めの年の参加でメチャメチャ楽しめたので、翌年も同じ只見町の夏プランに参加したくらいだ。圧巻なのはイベントの多さ。分刻みのスケジュールで様々なイベントに追い立てられる感じだ。“グリーンライフ体験”というメニューをクリックしていただくと、そのイベントの多さがおわかりになるだろう。筆者が参加したプランでも2泊3日なのに

・ブナの原生林ウォーク
・カブト虫、クワガタ虫採集
・ホタル鑑賞(圧巻!!超、おススメ!!
・川遊び
・カヌー遊び
・山歩き&湧水くみ
・魚とりの仕掛けづくり
・イワナのつかみどり、調理
・飯ごう炊さん
・バーベキュー
・星空観察(圧巻!!超、おススメ!!
・餅つき、etc

 とまあ、いったいいくつ体験させるつもりなの!?と音を上げたくなるくらいイベントがてんこ盛りだった。当然、子どもたち同士が勝手に仲良くなるので夜はUNO大会などを、どこかの部屋に集まって勝手にやっている。“これくらいやらないと競争が激しい国内旅行ではお客さんを呼べない”といった面もあるかもしれないが半ばヤケクソに詰め込んでいるといった感じだ。それに宿もレトロな感じでシブい(?)ためだろう料金もリーズナブルときている。このプラン参加者ご家族以外でこの宿に宿泊していた方は、こんな田舎までおそらく高圧電線工事か何かのために来ている作業員の男性2名だけだった。

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 さて、参加してみるとすぐに気付くのだが、これだけイベントが盛りだくさんだと企画側でもイベントをサポートするスタッフを手配しておかなくてはならない。“イワナのつかみどり”は、養殖されたイワナをあらかじめ用意してから、岩や小石で隔離された川の一部に放流して、子どもたちにつかみどりしてもらうし、“カヌー遊び”では湖と宿の間の送迎、ライフジャケットの手配、基本的なカヌー操作方法の指導等々、スタッフの仕事が結構多い。イベントによっては1グループ(筆者の経験したケースでは15名程度だったかな)を4名ほどのスタッフがサポートする。同じ場所近辺に数グループ来ている場合もあって、企画側では相応の人手が必要になるのだ。


 スタッフを一体どのように募集しているのか残念ながら筆者は尋ねなかったが、ほとんどが男性。現地の方々なのかもしれないし、他から参加している方々なのかもしれない。いずれにせよおそらくボランティアだろうなと思われた。確かにスタッフの人件費を考えるとちょっと料金が安すぎる印象だ。無償か、もしくは報酬が払われていたとしてもかなり安いだろう。こちらの人件費を押さえて、旅館のご主人やおかみさんをフル稼働させるビジネスモデルらしい。髪を振り乱して働いてる旅館のご主人やおかみさんを眺めつつ、そんなお仕事を嬉々として無償もしくは格安でやってくれるスタッフを集める方法が無いか考えてみた。

『そうだ!これを“婚活”にしちゃおう!』

 ただ、それだけである(笑)。2回に分けて論じる価値がある話とも思えないが、思いつきを言い放っておしまいというのもあんまりなので、次回、もうちょっと具体的に考えてみることにする。

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